愛媛県でも9月に入っても厳しい残暑が続くなか、松山市の里山では稲刈りが始まっています。収穫されているのは暑さに強い新しい品種「にじのきらめき」です。

松山市の2日の最高気温は34.5度。9月に入っても真夏並みの気温が続いているなか、山沿いの窪野町では、穂先に垂れた黄金の実りがコンバインで収穫されています。

窪野町では8月下旬から稲刈りがスタート。米農家の橘秀敏さんは、これまで育てていた品種の「あきたこまち」が高温で収穫量が落ちているため、今年から暑さに強い新しい品種「にじのきらめき」の栽培に本格的に取り組んでいます。今年の栽培面積を去年の9倍の90アールに広げ、その分「あきたこまち」の栽培を少なくしました。

「にじのきらめき」はほかの品種と比べ穂よりも葉の方が高く、葉が日傘の役割を果たすため、暑さに強いとされています。

収穫は1日からスタート。今年は梅雨明けが早く雨の日が少なかったものの、短時間でまとまった量が降ったことで、順調に生育したということです。

鈴木瑠梨キャスター:
「『にじのきらめき』の新米です。つやっつやですね。いただきます。もっちりとした食感です。そして噛むと甘みが口いっぱいに広がります。結構大粒なので食べ応えもあっておいしいです」

橘さんは「あきたこまち」の収穫分をあわせ「収穫量は去年の1.2~1.3倍は期待できる」と予想しています。

また今年のコメのJAの買取価格は30キロあたり1万3500円と予想。去年より5000円ほど値上がりする見込みで、収入アップを期待しています。

橘秀敏さん:
「コメの価格が上がっていくことによって、収入源がお米でもできる価格にはなってきている。(今までは)労働賃というのはほとんど出てない、肥料とか苗とかそういうんで全部出ていく。自分らが動く労働力に対しての評価が、お金として返ってくる感じ」

橘さんは7日の週に稲刈りを終える予定。9月21日と28日は「いよ窪野収穫祭」が開かれ、窪野でとれたコメの販売のほか、塩にぎりや炊き込みご飯・地元野菜なども並ぶということです。

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テレビ愛媛
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