好戦的?ツンデレ?毛柄別の性格の違い

そんなわけで、キジトラ猫は野性的な血を多く残しているといえます。

キジトラを含め「縞模様のある猫はほかの猫への攻撃性が高い」というビッグデータもあります。茶トラ猫も好戦的です。

(参照:「“茶トラ巨大説”は本当だった!好戦的でケンカには強いけどちょっとマヌケな一面も…憎めない茶トラの特徴」

サビ(著者撮影)
サビ(著者撮影)

三毛やサビにも茶トラが入っています。三毛猫は基本的にメスですがサビも同じ。茶トラと黒を同時に発現できるのは基本メスだけです。

(参照:「三毛猫のオスは珍しい」その理由知ってますか?3色を同時に発現する“染色体X”に秘められたメスの神秘」

さて、縞模様のある猫はほかの猫への攻撃性が高いと述べました。茶トラを持つ三毛やサビもその傾向があるようで、「人との日常的な触れ合いにおける攻撃性が高い」というデータがあります。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

また、哺乳類のメスは基本ツンデレです。なぜならメスはオスを選ぶ立場だから。

オスはいろんなメスにすり寄る習性があるので甘えん坊が多く、メスはシビアにオスを判定します。三毛やサビがツンデレというのはメスだからというのも大きいでしょう。

白のブチ模様は穏やか

次に、白黒など「白+もう1色の猫」はどうでしょう。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

これは「知らない人へも攻撃することが少ない」、穏やかな気質の猫が多いという調査結果があります。

もともと白のブチ模様ができるのは、人に飼い慣らされた動物の特徴です。

ホルスタイン牛の白黒ブチ模様は「人に飼い慣らされた動物」の特徴
ホルスタイン牛の白黒ブチ模様は「人に飼い慣らされた動物」の特徴

白黒ブチ模様のホルスタイン牛も、祖先は全身茶色です。

オオカミを飼い慣らして生まれた犬にも、白黒ブチ模様を含めいろいろな毛柄ができました。飼い慣らしやすい穏やかな気質の個体を選んで繁殖していった結果、白ブチ模様が現れるという法則があります。