ケンカには強いがマヌケな一面も
茶トラのオスは、田舎での繁殖成功率が高いというデータもあります。
体が大きい分、他のオスを負かしてメスをゲットしてしまうのでしょう。一方、都市部では繁殖成功率が低いようです。体が大きくてケンカには勝てるはずなのになぜでしょう?

田舎では猫が密集しておらず、一定の範囲にいるメスを強いオスが独占することができます。
独占するために常になわばりをパトロールし、他のオスが入ってきそうになるとケンカして追い出します。
しかし都市部では、同じエリアに多数の猫がいるのが当たり前。一か所に数十匹いることもざらです。繁殖期も、1匹のメスのまわりに複数のオスが「交尾待ち」している光景が見られます。

好戦的な茶トラのオスは、こういう状況が許せません。他のオスがそばにいることが看過できないのです。
それで他のオスを追いやるためにケンカを始めます。しかし戦っても戦っても周りにはオスがたくさん。茶トラのオスが頑張ってケンカしているうちに、他のオスがちゃっかり交尾を終えているのでは?という仮説が立てられています。
デカいのにちょっぴりマヌケな茶トラくん。憎めませんね!