他のオスよりもデカい!
しかも、茶トラは他のオスよりもデカいことを証明したデータがあります。
フランスやオーストラリアの調査では、屋外で暮らしている茶トラのオスは、他のオスよりも重かったのです。そして茶トラのメスは他のメスより軽かった。並べるとこんな感じになります。

茶トラ以外のオスは、茶トラ以外のメスに比べて平均16%重かったのに対し、茶トラのオスは茶トラのメスに比べて平均32%重かったのだそう。実際に茶トラのオスは巨大だったのです!
しかしなぜ、このような体重差ができるのでしょうか?

茶トラの毛色遺伝子はどうやら攻撃性と関連があるようなのです。簡単に言うと好戦的。
去勢済みの飼い猫だと攻撃性は薄まりますが、未去勢の茶トラ猫は攻撃的なようです。屋外にいる茶トラのオスは他のオスに比べて、猫エイズ感染症の感染率が非常に高いという報告もあります。
猫エイズは他の感染猫とケンカした傷から移る病気。感染率の高さは好戦的である証拠だといえます。

そして、好戦的という性質は男性ホルモンのテストステロンと関係がありそうです。
テストステロンは攻撃性を高める一方、骨格や筋肉の発達を促す作用もあります。推測すると、茶トラのオスはテストステロン値が高いために体が大きく、好戦的になるのかもしれません。