実りの秋を迎えた富山。
五穀豊穣、そして災害が起きないよう願う伝統行事、「おわら風の盆」がいよいよ幕を開けました。
では、現地の様子をお伝えしてもらいましょう。島田さん。
おわら風の盆が開かれている富山市八尾町旧町と呼ばれる11の町の1つ「諏訪町」に来ています。
八尾町は、日中37.7度まで気温が上がりましたが、いま、この時間帯は日差しも和らぎ、風も出てきて少し過ごしやすいといったところです。
そして、1時間ほど前からおわらが始まり、徐々に人通りも増えてきました。
私の後ろをご覧ください。諏訪町では間もなく「町流し」が始まるということで大勢の観光客が押し寄せています。
おわら風の盆は11の町のそれぞれが踊りを披露し、うたや踊り手の雰囲気には町ごとのらしさが現れます。
こちらは日中に取材した上新町の町流しの様子です。
立春から二百十日目、台風到来の時期と重なる9月1日に豊作を願い風の災害が起こらないよう願う行事としておわら風の盆が行われてきました。
手や指先の動きには種まきや稲刈りといった農作業の様子を表現しています。
優雅で気品のある女踊り、勇壮な男踊りが見る者を魅了します。
そして、三味線や胡弓の哀愁を帯びた音色、とても美しいですね。
上新町の総代、岡田皓平さんです。
*島田アナ
「きょう本番を迎えられて、どのようなお気持ちですか?」
*上新町 岡田皓平総代
「天候や気温を心配していたが、開催できたことは良い事だと思う」
*島田アナ
「かなり気温の高い中でのおわら初日となりますが、踊り手の暑さ対策などされていますか?」
*上新町 岡田皓平総代
「外に出て気温を感じて、子どもたちに負担がかからないように、時間を遅らせたり、短縮を考えている」
*島田アナ
「上新町の踊りをどんなふうに楽しんでほしいですか?」
*上新町 岡田皓平総代
「上新町は観光客参加型の大輪踊りが10時ごろから行われるので踊っていってもらえればいいお土産になるかと」
上新町ではこのあと10時から大輪踊りが行われます。
さて、私のいる諏訪町本通りは「日本の道100選」に選ばれていて、石畳の道に格子戸の家が立ち並び、風情のある景観が広がっています。
だんだんと日も落ちてきてぼんぼりの淡い灯りも相まって、幻想的な雰囲気になってきましたね。
1日から3日間に渡って行われる「おわら風の盆」、各町の町流しは、この後7時から始まります。
優美な踊りと哀愁漂う音色にぜひ酔いしれてください。
以上、中継でした。