「市政を停滞させた責任は重大」。田久保市長の学歴詐称問題をめぐり、伊東市議会は9月1日、市長に不信任を突き付けました。市議会としての刑事告発も全会一致で可決しています。
伊東市・田久保眞紀 市長:
おはようございます
記者:
おはようございます。不信任への対応はどうされますか?
伊東市・田久保眞紀 市長:
おはようございます
記者:
不信任決議案という話も出ているが対応は?
9月1日朝、報道陣からの問いかけに一切応じなかった伊東市の田久保眞紀 市長。
9月定例会が始まる10分前に議場に姿を現わしました。
この本会議でまず決議されるのが、田久保市長を市議会として刑事告発するかどうかです。
伊東市・田久保眞紀 市長(7月18日):
回答書を提出させてもらいます
伊東市議会・中島弘道 議長:
これは請求していた卒業証書ではない?
伊東市・田久保眞紀 市長(8月13日):
事実関係でしっかりと証明できないことは今回は差し控えたい。お答えは差し控えさせていただきたい。回答をこの場では差し控えさせてもらう
8回にわたって開かれた百条委員会。
強い調査権限を持つ委員会の求めに対し田久保市長は”卒業証書”とされる資料の提出や証人尋問での証言を拒否しました。
委員会は市長の「大学を卒業していたと勘違いしていた」との主張は虚偽と認定。
さらに、記録提出や証言の拒否など4件について地方自治法違反の疑いで刑事告発することも決めました。
9月1日午前10時 。
百条委員会・井戸清司 委員長:
行政調査に協力する姿勢も誠実さも見せないまま、自身の保護法益を最優先する立場のもとに法律の解釈論に終始し抗弁するといった一連の対応は、事実究明や混乱の収束を望む市民や市議会を軽視したものであると言わざるを得ない
百条委員会は田久保市長の経歴が市の広報誌に東洋大学卒業と記載されたのは市長の不当行為が原因などと報告。
そして、百条委員会採決。
伊東市議会・中島弘道 議長:
地方自治法第100条第9項の規定に基づき委員会の報告の通り告発することに賛成の諸君は挙手を求めます。挙手全員であります
田久保市長の刑事告発を全会一致で可決。
その後、議会は伊東警察署に地方自治法違反容疑で告発状を提出し受理されています。
刑事告発はこれで3件目で千葉在住の公務員の男性が出していた卒業証書とされる資料を市の職員に見せていたことに関する告発についても9月1日付で受理されています。