女性に性的暴行を加えた罪などに問われた東京オリンピック・空手の日本代表だった西村拳被告の裁判員裁判で、懲役3年の実刑判決が言い渡されました。
東京オリンピック・空手・男子組手の75キロ級で5位に入賞した西村拳被告(29)は3年前、大阪府内の自宅で酒に酔って抵抗できない状態だった知人女性に性的暴行を加え、けがをさせた罪などに問われています。
これまでの裁判で、西村被告は「同意があった」などと無罪を主張していました。
きょう=1日の判決で、大阪地裁(伊藤寛樹裁判長)は、性行為を西村被告が撮影していた動画から「女性が深く酒に酔った状態で抗拒不能(=抵抗できない状態)だった」と認め、準強制性交等致傷の罪で懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
一方で、女性の申告を元にこの事案の数時間後に行われたとして起訴された、強制性交等致傷などの罪については証拠上、認められないとしました。
西村被告の弁護側は、「一部無罪だったので、全部の無罪を求めて後日に控訴予定です」と控訴する方針を示しています。