いつもよりちょっと特別で、環境にも優しいおやつが動物たちにプレゼントされました。
厳しい残暑となった8月最後の土曜日。
神奈川・横浜市の動物園で多くの家族連れが見守る中、インドゾウが器用に食べていたのは、フルーツや野菜入りの氷です。
インドゾウの凍ったおやつは通常はササやスイカなどですが、この日は特別にドラゴンフルーツやブドウ入りの氷が。
元々は廃棄される予定だった食材なんです。
今回、食材を提供したのは同じ横浜市内にある高級ホテル。
ハワイの名門リゾートにルーツがあり、ビュッフェでは豪華なフルーツなどが振る舞われています。
このホテルと動物園を結び付けたのが横浜市です。
脱炭素事業の一環であるフードロス対策で、異色のコラボが実現しました。
山中竹春横浜市長:
“捨てずに活かす”循環型社会の実現につながることを期待しています。
先ほどのホテルでは、朝食ビュッフェ1回につき廃棄されるフルーツと野菜は平均2kg。
取材した日も、ぶどうやレタスなどが余ってしまいました。
今回の取り組みでは、ビュッフェ4回分で出た廃棄食材のうち、フルーツなど約7kgが動物のおやつに生まれ変わったのです。
動物園を訪れた人は、「フードロスに対策するっていうのはすごくいいことだし、それで動物が喜ぶならもっといいことだと思います」「すごくすてきだなと思いました」などと話しました。
今回取材した「よこはま動物園ズーラシア」では、今週末も特別なおやつがプレゼントされる予定だそうです。
フードロス削減に向けたこの取り組み。
どこまで広がりを見せるのか、注目です。