9月1日の防災の日を前に、防災意識を高めようと鹿児島市で学習会が開かれました。
鹿児島県内では2025年、地震や火山、大雨など様々な災害に見舞われています。
そんな中、31日の学習会は、9月1日の防災の日を前に防災に対する意識を高めてもらおうと、耳が聞こえない方や各障害者団体に呼びかけて開かれたもので、鹿児島市の内外から約60人が会場を訪れました。
学習会では、鹿児島大学の井村隆介准教授が、「自分の命は自分で守る」をテーマに講演。
災害が起きる時間や季節によって熱中症や低体温症など避難の注意点が異なることを踏まえた上で、災害に対する事前の備えの重要性を訴えました。
井村隆介准教授
「災害の前にやることが大事。自分の命、自分の家族の命を守ることも事前に色々やっておかないとできない。(遺族は)『震災の3日前に戻りたい』という。3日前に戻ればそれに備える行動ができるから」
このほか井村准教授は、県内でも防災訓練の参加率が減少傾向にあると指摘し、改めて防災意識を高めるよう呼びかけていました。
参加者(聴覚に障害を持つ方)
「見た目では聞こえないと気づいてもらえないと思うので、前もって準備をしなければならないと思う」
「まず自分にできることは自分を守ることからだと思った」