2025年も天候不順の影響を受けたサクランボについて、県が公表した収穫量の見込みは8500トンと2年連続の不作となり、平成以降で最も少なくなった。
県産サクランボの収穫量は、県やJA・市場関係者などが出席した29日の会議で報告された。
5月に公表された予想収穫量は、平年の1万2700トンより少ない9100トン~1万200トンだったが、29日に公表された2025年の収穫量の見込みはそれよりもさらに少ない8500トンだった。
これは30年ぶりの不作となった2024年の8700トン、さらに甚大な霜の被害を受けた1994年の8570トンを下回り、「平成以降で最も少ない収穫量になる」との見通しが示された。
<収穫量が減った主な要因>
1)佐藤錦の開花期に雨や強風の影響を受けてハチによる受粉が進まず、実の付きが少なかったこと。
2)5月下旬・6月上旬に雨が降ったことで、雨よけ栽培の佐藤錦でも実割れが発生したこと。
一方で高温の影響については、県が対策の徹底を呼びかけたこともあり、2024年のような大きな被害にはならなかった。
(県農林水産部・高橋和博部長)
「生産が安定しない・収入が安定しないということで、サクランボからほかの樹種へ転換したり、面積を縮小したりということが今後ますます心配される」
2年連続の不作となり、参加者からは「高温に強い品種の栽培を増やすべき」といった声が多く聞かれた。
(上山市観光果樹園協議会・高橋利洋会長)
「紅王はかなりの優良品種ではないかと思っている。佐藤錦・紅秀峰と比べてもやはり生産者としても作りやすさがあるので、どんどん増やしていってほしい品種」
会議では今後の対応として、ハチの購入など開花期の結実対策に加え、高温に強い「やまがた紅王や紅秀峰への品種転換の推進」などが提案された。
(県農林水産部・高橋和洋部長)
「非常に危機意識を持っている。産地一丸となって今後の対応を早急に検討していきたい。安定してサクランボが生産できるように、そして農家・生産者のみなさんの経営も良くなるよう頑張りたい」
県は29日の会議で出た意見も踏まえて対策をとりまとめ、今後、議会に提出する方針。