神戸市のマンションで24歳の女性が殺害された事件で東京に住む容疑者の男は、好みの女性を物色するために神戸を訪れたとみられることが分かりました。
事件が起きる2日前の朝。防犯カメラに、勤務先に向かう女性の様子が記録されていました。映像をよく見ると、横断歩道を渡る女性の後ろを追う男の姿が見えます。
この男が殺人の疑いで逮捕された谷本将志容疑者（35）でした。
捜査関係者によるとこの時、谷本容疑者が初めて被害者の会社員・片山恵さん（24）を見かけたとみられます。
その後、片山さんが入ったビルの入り口をのぞき込む様な仕草も見られました。
■神戸に来た目的は「好みの女性を物色するため」か
谷本容疑者は今月20日、神戸市中央区のマンションのエレベーターで片山さんをナイフで複数回刺して、殺害した疑いがもたれています。
谷本容疑者は、東京に住んでいて、捜査関係者によると神戸には、事件3日前の17日から滞在していたということですが、神戸に来た目的は好みの女性を物色するためだったとみられることが分かりました。
防犯カメラなどの捜査で、谷本容疑者は17日以降、特に用事をこなすこともなく、日中のほとんどの時間を、神戸の街を徘徊していたということです。
そして片山さんを見つけた翌日朝には、片山さんの勤務先前をうろつく様子が確認されています。
そしてこの日の午後も引き続き同じ場所に座り込み、電話をかけているようにも見えますが、実際は、誰とも通話をしておらず、周囲に怪しまれないようにふるまっていたとみられます。
■執拗に被害者女性の勤務先をうろつく谷本容疑者
谷本容疑者は、片山さんについて「好みのタイプの女性だと思って後をつけた。
全く知らない人です」と話しているということです。
また谷本容疑者は一般的に仕事が終わる時間帯に片山さんの勤務先付近で待っていたり、朝に出勤してくるのを待ったりした、という趣旨の供述をしているということです。
谷本容疑者が逮捕されて29日で1週間が経ちました。谷本容疑者は殺意を否認していて、警察は事件に至った経緯を引き続き調べています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年8月29日放送）
