宮崎県日南市の伊比井海岸で3年前、4歳の男児が砂に埋もれ死亡した事故を受け、宮崎県は波消ブロック360個の撤去など再発防止策を完了し、現場への立ち入り禁止を全面解除した。安全対策の徹底が改めて求められる。

この記事の画像(5枚)

 伊比井海岸、立ち入り禁止を解除

日南市の伊比井海岸で3年前、波消ブロックの隙間に4歳の男の子が落下し、砂に埋もれて死亡する事故が発生した。原因は水路の水が作用して、波消ブロックの下の砂が吸い出され、空洞ができていたためと推定される。

伊比井海岸を管理する宮崎県は約360個の波消ブロックを撤去し、流木の撤去など維持管理のためにコンクリート製のスロープを設置した。8月28日、立ち入り禁止を全面解除するとともに、注意喚起のための看板を設置した。

再発防止策を徹底

県は再発防止策として、8月20日付けで海岸巡視の要領を改定した。月1回程度の定期的な巡視に加え、台風など異常気象の後や、利用者が増加する大型連休前などに重点調査を行い、鉄の棒を使って陥没の有無を確認するとしている。

県日南土木事務所の工務課長、新見勉さんは「これから安全管理と注意喚起に努めながら安全な海岸の利用に取り組んでいきたい」と話した。

県は今後、職員への研修や啓発動画を作成するなど、海岸の安全利用の意識向上を図りたいとしている。

(テレビ宮崎)

テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。