田久保眞紀 市長の学歴詐称問題に関連して、事務手続きなどを調査している伊東市議会の百条委員会は8月29日に最終の会議を開き、田久保氏の虚偽証言や記録の提出拒否などについて刑事告発することを決めました。

伊東市の田久保眞紀 市長は実際には除籍だったにも関わらず、市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載していて、市議会では地方自治法に基づき強い調査権限を持つ百条委員会を設置し、事務手続きなどについて調査を進めています。

こうした中、百条委員会は8月29日に最終の会議を開き、出頭拒否、記録の提出拒否、証言拒否、虚偽証言の4つについて刑事告発することを決めました。

田久保市長をめぐっては百条委員会側からの出頭請求を一度拒んだほか、疑念を深めている“卒業証書”について二度にわたって提出を拒絶し、その後、8月13日の会議で証人尋問に応じたものの広報誌の編纂に関わる事項に質問が及ぶと「回答を差し控える」と立て続けに証言を拒否していますが、百条委員会はいずれも「正当な理由がない」と結論付けています。

また、田久保市長は証人尋問で「6月28日に初めて除籍という事実を知った」と発言していて、正副議長に“卒業証書”を見せた際のやり取りについても、「チラ見せといった事実はなく、私としてはこうやって手で提示し、約19.2秒ほど見てもらったと記憶している」と述べていましたが、東洋大学への文書照会の回答や副議長が録音したデータを基に、この発言も虚偽であると認定しました。

刑事告発については9月1日に開かれる市議会9月定例会で決議され、即日、伊東警察署に告発状が提出される予定です。

百条委員会は8月29日の会議が最後となる見通しで、「市の広報誌に虚偽の事項が掲載された件は田久保眞紀 氏による不当行為があったことが専らの原因であると判定する」とした上で、東洋大学に対して行った文書照会の回答や提出された記録、証人の証言などを基に、「田久保眞紀 氏が繰り返し強く主張していた『6月28日に初めて除籍、卒業していないという事実を知った』という点は虚偽と判定する。『大学を卒業していたと勘違いしていた』とする主張については到底成立し得ないという結論に至っている。通常の常識を持ってすれば勘違いが起こり得る状況ではなかった」との結論をまとめました。

井戸清司 委員長は会議の中で「誠意を示すどころか市長としての職責を理解する様子を見せないまま、自己利益や腐心に終始するあまり、破綻した考えに至る者が市のトップとして現に存在すること自体、容認できるものではない」と述べています。

田久保市長は29日午後4時45分頃、「きちんと百条委員会からの報告を待ちたいと思います」とだけ口にし退庁しました。

テレビ静岡
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