イギリス海軍最大の軍艦である、空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が28日午後、東京国際クルーズターミナルに入港しました。
2025年4月にイギリスを出港し、8月12日から神奈川県横須賀市のアメリカ軍横須賀基地に寄港していたイギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」は28日午後、甲板上にFー35Bステルス戦闘機を搭載し、東京都江東区の東京国際クルーズターミナルに入港しました。
イギリス海軍の空母が日本に寄港するのは、2021年の同型空母「クイーン・エリザベス」以来2度目で、東京港に寄港するのは初めてです。
「プリンス・オブ・ウェールズ」は満載排水量6万8000トンの巨艦で、アメリカ海軍の空母にはない反り返った甲板、2つの艦橋などが特徴です。
イギリス海軍は今回、横須賀から東京までの航行に一部の報道陣を同乗させ、航空管制を行う艦橋の内部や、甲板、乗組員による作業などを公開しました。
「プリンス・オブ・ウェールズ」を旗艦とする空母打撃群は9月2日に離日する予定です。
空母打撃群司令官のブラックモア准将によりますと、空母打撃群はその後、南シナ海に入り、84年前のマレー沖海戦で旧日本海軍による攻撃で沈没した先代「プリンス・オブ・ウェールズ」を追悼するため、海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」と記念式典を行うことを明らかにしました。
さらにインド洋にてインド海軍と演習を実施。
その後、地中海に入り搭載しているFー35Bを現在の18機から24機に増やして運用能力を向上させ、12月初旬にイギリスに戻るとしています。
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