まもなく迎える年の瀬。
新しい年を前に多くの人が、買い替えるカレンダーにも時代の波が。
9日にANAの利用者が投稿した画像。
これまで、カード会員に無料でプレゼントされていたカレンダーの配布終了のお知らせでした。
他にも、JALや自動車メーカー・ダイハツの他、一部の銀行でも、環境への配慮コスト削減のため、2025年または2026年版のカレンダーをもって配布を終了することを発表しています。
40代:
ペーパーレスなので、家でカレンダー見かけるのがそんなない。
60代:
減りましたよね。会社自体も(配るの)減らしてるから。
実際、カレンダーメーカーを取材してみると売り上げ部数の変化に直面していました。
株式会社トーダン・強口邦雄代表取締役社長:
毎年2%・3%減りつつあります。最盛期は1000万冊くらいやってた。でも、年々数%ずつ落ちてきたんで、あとはご想像にお任せします。
また、物価高も影響し、4年連続で値上げに踏み切っているといいます。
そのため、こんな工夫も。
株式会社トーダン・強口邦雄代表取締役社長:
お菓子だったら12個入りを10個にできますけど、カレンダーは1月から10月までってわけにはいかない。ただ、このカレンダーだと1ページに3カ月あるので、枚数でいうと5枚。その場合だと(本来は)12枚必要なのが、紙としては少し少量。
こうした流れの中でも紙カレンダー派という人も。
40代:
(Q.来年のカレンダー買いましたか?)買いました!
20代:
家族が家で大きいカレンダーに書いたりとかして、予定共有している。
こうした声に応えるべく配布を継続しているのが、神奈川・川崎市の消防局。
例年、すぐに配布終了となってしまうというカレンダーですが、「乾燥しているから火の元に注意しよう」など、火災予防を呼びかけたいとしています
さらに、20年以上前から無料でカレンダーを配布しているビックカメラでは、11日も多くの人が手に取る姿があり、「路線図が便利ですよね、わたし田舎者ですから。タダでもらえるから毎年もらいに来ています」「ためになるものを、こんな良質な紙で毎年自由で取れるから感謝感激」といった声が聞かれました。
ビックカメラは、物価高騰が続く中でも足を運ぶきっかけになればとして、今後も続けるとしています。