岩手県釜石市に住む78歳の女性を殺害したとして起訴されていた69歳の被告の男が、公判が開かれる前に病死したため、盛岡地方裁判所は公訴棄却し、裁判を取りやめたことがわかりました。

死亡したのは住所不定・無職の渡部稔被告(69)です。

起訴状によりますと、渡部被告は2019年8月、当時隣に住んでいた釜石市甲子町の無職の女性(当時78)の頭を鈍器で殴り、車の中に押し込んだ後、車内に火をつけ焼死させた殺人の罪で3年前に起訴されていました。

複数の関係者によりますと、拘置所の機能もある盛岡少年刑務所に収容されていた渡部被告は、末期がんを患ったため仙台市内の刑事施設に移送され緩和ケアを受けていて、2025年5月13日に病死したということです。

これを受けて盛岡地裁は5月21日付けで公訴棄却し、裁判を取りやめました。

証拠や争点を整理する公判前整理手続が行われる前の死亡となり、公判は一度も開かれませんでした。

(岩手めんこいテレビ)

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