熊本市中央区のホストクラブで女性客に対し、未払いの飲食代いわゆる売掛金を返済させようと、SNSで不安を煽るようなメッセージを送った疑いで従業員の男が逮捕され、警察による家宅捜索が行われました。
ことし6月に改正された風営法。
同様の行為をした疑いでの逮捕は全国で2例目です。
【久保田優果リポート】
「午後3時すぎです。井上容疑者の勤務先のホストクラブにダンボールを持った捜査員が入っていきます」
風営法違反の疑いで逮捕されたのは、熊本市北区に住むホストクラブ従業員、井上 寛希容疑者(30)です。
警察によりますと、井上容疑者は先月30日から今月2日にかけて客の女性に対し未払いの飲食代、いわゆる売掛金を返済させるため、「このまま無視を続けるなら俺からじゃなくて、それなりの連絡が行くけど」などと不安を煽るようなメッセージをSNSで送信。女性を困惑させた疑いが持たれています。
女性が今月2日、警察に届け出たことで事件が発覚。
調べに対し、井上容疑者は容疑を認めていて、「連絡が滞ったり、返済がなかったからメッセージを送った」と供述しているということです。
女性は井上容疑者の店に数年前から通い、多い時で週に1回から2回ほど訪れていたということで、約50万円の売掛金があったとみられています。
ことし6月の風営法改正で、利用客の支払いに対して不安にさせる言動は禁止されていて、7月の愛知県に続き、全国で2例目の逮捕ということです。
警察は28日午後から、井上容疑者の勤務先のホストクラブへ家宅捜索を実施。
店から、従業員の名簿や売掛金に関する資料などを押収しました。