暑さは続くものの日没は早くなり、気を付けたいのが夜間の事故です。
若山悠介 記者:
夜間、街灯のない場所や見通しの悪い場所で事故を起こさないために、運転手と歩行者それぞれどのようなことに気を付ければいいのか講習が行われています
8月27日夜、静岡県バス協会や静岡県タクシー協会を対象に静岡市葵区で行われた講習会。
参加者たちがまず体験したのは、車のヘッドライトの使い分けです。
ロービームでも車から約40メートル先にいる歩行者がいることはわかりますが、ハイビームの方がより歩行者がいることがわかります。
ヘッドライトの照射距離はロービームで約40メートル、ハイビームで約100メートル。参加者はその違いを体感していきました。
日本自動車連盟・JAFは時速80キロで走る車の前に障害物を置いた際、ハイビームとロービームでどう違うのか検証しました。
ハイビームでは数十メートルから100メートル手前で停止。一方、ロービームではわずか1メートル手前まで進んでしまうケースもありました。
講習会では県警の担当者がヘッドライトを使い分け、いち早く歩行者を見つけることが事故防止につながると説明しました。
一方、歩行者が気を付けるべきことは。記者が運転手目線で歩行者の違いを体験しました。
若山悠介 記者:
左手に黒い服を着た歩行者が見えました。車で近づいて10メートル、20メートルの地点でようやく姿に気づくことができました
ロービームで走っていると突然歩行者が現れたように感じます。
若山悠介 記者:
前方に反射材を付けた人が歩いているのがわかります。先ほどの人と比べて暗い中でもよく目立っています
県警によりますと、反射材はロービームの照射距離の40メートルを超えてもヘッドライドの光を反射するということで、参加者たちは反射材をつけることの大切さを学んでいました。
参加者:
どんどん暗くなってくる時期に入っているので、早めのライトオンをして歩行者を視認できるようにしたい
参加者:
バスはゆっくり走るものですが、だからこそ飛び出しや渡ろうと思う人がいると思うので、自己防衛のためにも反射材が広く普及すればドライバーも非常に助かる
県警によりますと、夕暮れから夜にかけての車と歩行者の事故は9月から増える傾向にあり、注意を呼び掛けています。