秋田県大館市でわせ品種の刈り取りが28日始まり、農家が丁寧に作業を進めています。

コメのわせ品種「五百川」はさっぱりとした食感とほのかな甘みが特徴です。

大館市では2012年から作付けされていて、現在4人の農家が合わせて7ヘクタールの田んぼで栽培しています。

このうち高橋恵嗣さんの田んぼでは28日、稲刈りが始まりました。

稲が実を多くつけるには春の田植え直後に多く日の光を浴びることが重要ですが、2025年の春は曇りがちで例年より実の数が減少しました。

また「五百川」は暑さに弱く、コメが白っぽくなる高温障害が心配されます。

生産農家・高橋恵嗣さん:
「暑い中でもことしは春先の曇天から猛暑・渇水・洪水全部あったので、その中では合格点をあげてもいいと思う」

目まぐるしく変わる気象条件の中で、水の管理を徹底して栽培にあたった高橋さんはおいしさに太鼓判を押します。

生産農家・高橋恵嗣さん:
「出来栄えは95点くらい。新米の香りを楽しんでおいしく食べてほしい」

コメの生産量や概算金の見直し、販売価格についてさまざまな意見が出される中、2025年は全国的にさらに高値での取引が予想されています。

五百川の収穫は1週間ほど続き、9月上旬には県の内外の店に並ぶ予定です。

秋田テレビ
秋田テレビ

秋田の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。