宮崎県や霧島山周辺の自治体などが参加して霧島山火山防災協議会が開かれ、新燃岳の噴火による火山灰の影響で、土石流が起こりやすくなっていることなどが報告されました。
この協議会は今年6月から断続的に続いている新燃岳の噴火を受け、オンライン形式で開催されました。
会議では九州地方整備局より、新燃岳から噴出した細かい火山灰が堆積したことで山の斜面が崩れ、7月9日と10日に鹿児島県の霧島川で土砂流出が発生した事例が報告されました。
京都大学の石原和弘名誉教授は「2011年の新燃岳噴火に比べて、細かい火山灰が多い傾向があるため、土石流が起こりやすくなっている」と見解を述べました。
(京都大学 石原和弘 名誉教授)
「桜島のように小さな火山灰がしつこく噴出して、土石流が雨が降った時に発生する事態が続く可能性があるというふうに見るべき」
九州地方整備局は、火山灰が宮崎県方面に多く降った場合、県内の高崎川流域などでも土石流が起こる可能性があるとしています。