8月も残すところ、あと数日となりました。暑さのピークは過ぎているとはいえ、厳しい暑さが連日のように続いています。
気象庁では、6月~8月にかけての3か月間を「夏」の時期としています。この3か月間の平均気温の記録を広島市中区で振り返ると、去年は「27.7℃」で歴代最高タイとなりました(1994年も27.7℃)。
今年はというと、27日までの時点で「28.0℃」。途中経過ではありますが、すでに過去最高を上回っています。8月の終わりにかけて、夏の高気圧は衰えるどころか、背の高い高気圧となって勢力を強め高温傾向が依然続く予想のため、今年が史上最も暑い夏となる可能性が高まっています。
また気象庁は28日、向こう1カ月(8/30~9/29)の天候の見通しとなる「1か月予報」を発表しました。
広島県を含む中国地方(山陽)の気温は平年より高い状態が続くでしょう。特に期間の前半は気温がかなり高くなる見込みです。天気は数日の周期で変わりますが、平年に比べ晴れの日が多いでしょう。
高温傾向の要因となるのが、後退が遅い「夏の高気圧」です。
1か月平均の海面気圧(左図)は、平年にみられる本州の南の気圧の谷が浅く、東・西日本を中心に高気圧に覆われやすいでしょう。そのため上空およそ1500メートルの気温(右図)は、全国的に平年より高いと予測され、暖かい空気に覆われやすい見込みです。
天気の傾向を週ごとに見ても、平均気温が平年を上回る可能性が各週でかなり高くなっています。季節の進みが遅く、9月に入っても“夏の延長”と言えるような高温が待ち受けています。引き続き、万全な熱中症対策が欠かせません。
(出典:気象庁ホームページ)
気象庁の1か月予報とは:季節予報の一種で、ある日の天気を「晴れ」、「雨」といったように断定して予報するのではなく、1か月間の大まかな天候を「向こう1か月間は曇りや雨の日が多い」のように、期間の大まかな天候を予報します。気温や降水量などは平年との比較で予報します。