福岡県直方市の施設修繕工事をめぐる汚職事件で、収賄の罪に問われていた元市職員の男に28日、執行猶予つきの有罪判決が言い渡されました。
判決を受けたのは直方市の元職員、森健悟被告(43)です。
判決によりますと森被告は2020年から去年にかけ、市の施設の修繕工事をめぐり特定の業者に便宜を図った見返りに電動工具など18点、あわせて25万円相当を受け取りました。
福岡地裁で28日に開かれた判決公判で森喜史裁判長は「常習的な犯行で、公務員の社会的信頼を著しく害し、悪質」と指摘しました。
一方で「反省しているほか、懲戒免職処分となり一定の社会的制裁を受けている」などとして、森被告に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。