2024年の記録的な大雨の際に避難所にもなった岩手県盛岡市の中学校では、8月27日にハザードマップやゲームなどを活用して、浸水の危険度を学ぶ防災授業が行われました。
これは岩手河川国道事務所と宮城県仙台市の東北工業大学が企画したもので、27日は2024年8月の大雨の際に避難所になった盛岡市の河南中学校で開かれました。
授業はハザードマップや、人気ゲーム「マインクラフト」を活用して仮想空間の中の盛岡市の街を題材に行われました。
東北工業大学 小野桂介講師
「大きい規模の洪水になると(建物の)1階は沈む。こうなる前に安全な中学校に逃げてほしい」
生徒たちは仮想空間を巡りながら、自分たちの通う学校や地域のスーパーが浸水した時の危険度を確かめていました。
また、堤防があることで洪水被害を最小限にとどめられることも、シミュレーションを通して学んでいました。
2年生の生徒
「洪水が起きた時に自分の家が浸水するから、日頃から災害に備えていきたい」
東北工業大学 小野桂介講師
「去年の線状降水帯発生から1年の節目の日に授業を実施できて、生徒が身近に洪水・豪雨災害のことを、捉えてくれていたように感じた」
河南中学校では、今後も授業などを通して防災教育に力を入れるとしています。
(岩手めんこいテレビ)