サッカーのプロチームが取り組む持続可能なクラブ運営。
パートナー企業とともに向き合う、スタッフの健康リスク対策とは。
サッカー・J2リーグを戦う「いわきFC」。
パートナー企業との新たな関係を築き、“人を守る”ことで“持続可能な運営”を目指すその可能性とは。
多くのファン・サポーターが並ぶ入場ゲートを担当する、いわきFCスタッフ。
酷暑が続くこの夏、自身でも気づかなかったという体調の異変が…。
いわきFCスタッフ:
本当に外が暑くて、日差しよけたくて(テントの)中に入ったら、気がちょっと休まったその時に(アラートが)鳴りました。
彼女に“熱中症”のサインを出したのが、ウェアラブルデバイス「hamon band S」。
手首に装着するだけで深部体温の変化をモニタリング。
猛暑リスクを光や音、振動で事前に警告します。
いわきFCスタッフ:
自分では気づかない警告を出してくれる。気持ちと違った場面で思いがけないところで
出てくるので、(アラームが鳴れば)他の人のもわかる。メンバーとして安心感につながっている。
6月から職場での熱中症対策が義務化される中、いわきFCではパートナー企業が開発したこのウェアラブルデバイスを、スタッフをはじめ、試合に関わる全ての人が着用しています。
いわきFC・大倉智代表:
安全・安心を可視化していくのは非常に大事。もう今(着用を)マストにしているので、絶対着けないとダメだと。ボランティアさん、警備の人たちも絶対つけなきゃダメだと。それじゃなかったら一緒に仕事できないというぐらいの気持ちで、徐々に(輪を広げるふうに)持っていこうと思います。
この日は、ファン・サポーターへの貸し出しも行うなど、クラブが率先し“健康リスク”への対応を促していました。
“持続可能な運営”に向け、スポンサーやパートナー企業とタッグを組むことで社会課題への解決を目指す、この新たな取り組み。
ミツフジ(ウェアラブルデバイス提供)・三寺歩代表:
スポーツチームは、地域の公共的な存在。チームに関わるスポンサー・パートナー企業がいろいろな技術やソリューションを持っている。そういったものを提供することで、スポーツチームの地域での価値が何倍にも大きくなる。スポンサー・パートナー企業としても価値が上がる。お互いに価値を上げて、地域の課題を解決していくことができる。