最近増加している自転車の盗難被害についてお伝えします。
こちらは県内での自転車盗難被害を1年ごとに示したグラフです。
コロナ禍明けの去年の認知件数は1216件。今年は1月から6月の半年間に615件と、去年の同じ時期と比べ105件増加しています。
コロナ禍が明けて、自転車を利用する機会が増えたことも盗難被害増加の一因となっています。
なぜ自転車の盗難は跡を絶たないのでしょうか?
現状と対策について取材しました。
最近増加している自転車盗難の大きな特徴は?
(宮崎県警 生活安全部 本田敏郎統括官)
「一番多いのは、移動手段として自転車を盗む中高生の被害件数が一番多くなっている現状がある」
自転車の盗難について街の人は。
(街の人は)
「(盗難に遭ったことが)ありますよ」
「その時はちょっと良い自転車、メーカー物に乗っていて、だからかなって。今は安い自転車に乗っています」
「盗られても良いようにじゃないけど覚悟で」
(街の人は)
「自分も一度(盗難被害を)経験しているのもですから」
「自分の鍵を閉めるっていうのがちゃんと出来ていなかったから」
(街の人は)
「鍵をつけていなかったら盗られました」
「怖いから、結構高いから自転車って」
(宮崎県警 生活安全部 本田敏郎統括官)
「一番発生が多いのは、駅の駐輪場、その他商業施設の駐輪場、自宅・アパート・マンションの駐輪場。共通して言えるのは、不特定多数の方が利用される場所」
(佐々木紅音アナウンサー)
「毎日たくさんの方が使う宮崎駅の駐輪場。こちらには、ロックがかかっていなくて、鍵も刺したままの自転車があります」
「こちらも鍵が刺さったままです」
(宮崎県警 生活安全部 本田敏郎統括官)
「(被害の)76.7%が鍵をかけない。鍵がかかっていれば、壊すのに時間がかかれば、(犯人が)自分が見つかってしまう可能性があるので」
(佐々木紅音アナウンサー)
「盗難被害に遭わないための対策として、自転車の2重ロックと地球ロックがあります。」
二重ロックとは、備え付けの鍵の他に、もう一種類の鍵をつけること。地球ロックとは、自宅の柵や柱など固定されているものと一緒にロックすることで、盗難防止に大きな効果があります。ただ地球ロックの場合、道路や電柱、標識などに括りつけると違法となるので注意が必要です」
(宮崎県警 生活安全部 本田敏郎統括官)
「自転車を盗んだ場合は窃盗、犯罪になります。また犯人が乗り捨てた自転車をまた持っていくことは占有離脱物横領罪、また犯罪になります。自宅であっても必ず鍵をかける、ロックをかける。よろしくお願いします」
ちょっとした移動手段のつもりでも、他人の自転車に無断で乗ることは窃盗罪です。
また、自転車の盗難に遭った場合、自転車の車体番号、防犯登録番号が分かれば被害届の手続きは簡単に済み、約7割の自転車は見つかるということです。
自転車には必ず鍵をかけて、もし盗まれた場合には、すぐ被害届が出せるように自分の自転車の防犯登録番号などを確認しておきましょう。