警察官をかたる詐欺を見抜き、被害を未然に防いだとして、警察は、広島県府中市の銀行と職員に感謝状を贈りました。
感謝状が贈られたのは、広島銀行府中支店と職員の出原晴恵さんです。
警察によりますと、先月10日、市内に住む60代の男性が大阪府警をかたる人物からSNSのビデオ通話で「口座売買の容疑で逮捕状が出ている」「資産を調べるため仮想通貨の口座をつくって」などと言われました。
男性は、すぐに自分の資産運用を担当する出原さんに連絡し、「仮想通貨の口座をつくりたい」と申し出ました。
しかし、出原さんは男性の話を詳しく聞くうちに、「逮捕状が出ている」などの説明を不審に思い、詐欺と疑い、警察に通報するよう勧め、被害を未然に防ぎました。
【広島銀行府中支店・出原晴恵さん】
「寄り添った対応をしているということで、いろいろお話しいただけたのかなと思います。お客さまの預金を守れたというのがすごく嬉しく思います」
警察は「警察官がSNSで連絡を取ってきたら詐欺を疑ってほしい」と注意を呼び掛けています。