長崎市の諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」を盛り上げようと、古いくんちの衣装や写真など貴重な資料を集めた展示会が、長崎市の歴史民俗資料館で開かれています。
「くんち資料展」には、毎年10月7日から9日に長崎市の諏訪神社で行われる「長崎くんち」に関する資料55点が展示されています。
こちらは、大正時代から昭和初期にかけて使われた衣装です。
豪華な長崎刺繍が施されたものと並んで、軍艦などの演し物を奉納するために子供が着用した軍服も…時代背景が伺えます。
2025年、鎮座400年を迎えた諏訪神社に関する資料も紹介されています。
江戸初期、1673年(寛文13)に作られた屏風には、諏訪神社に向かうくんちの行列が描かれています。
町のシンボル=傘鉾のほか、出島のオランダ人が特別に許されて「まち」に出かける様子も見ることができます。
長崎市歴史民俗資料館 黒岩 秀文さん
「長崎のくんち、というのは2025年で391年になりますけども、江戸時代から長い長い歴史があって、各踊町の伝統と継承が今日まで伝わってきたものを改めて見ていただいて、長崎のくんちはすごいな、歴史があるな、ということを感じていただければと思っております」
2025年の踊町6カ町の演目や手拭い、呈上札も飾られ、くんちムードを盛り上げています。
「くんち資料展」は入場無料で、10月12日まで開かれています。