警察官などをかたる男から金を要求され、広島市の60代の女性がおよそ9000万円分の暗号資産をだまし取られました。
警察によりますと先月3日、広島市西区に住む女性の住宅に厚生労働の職員をかたる男性から「健康保険証が使用され、違法に睡眠薬が処方されている」などと電話がありました。
その後石川県警や検察官になりすました男から「容疑を晴らすためにお金を口座に入れて監査する必要がある」などと言われ、女性は、暗号資産取引のアプリをダウンロード。今月2日までの間、10回にわたって9016万円相当の暗号資産を送り、だまし取られました。
今年に入って県内の特殊詐欺の被害額は先月末時点でおよそ12億3000万円で、去年1年間の被害額をすでに超えていて、県警は「警察がお金の振り込みを依頼する事はない」と注意を呼びかけています。