親子で楽しめる!絶滅生物たちとの夏の出会い
夏休みに楽しみながら、生き物の大切さを学ぶことができるイベントを紹介。
お盆の今だからこそ、子供たちと一緒にもう見られない生き物たちに思いを馳せてみませんか。
愛媛県新居浜市のあかがねミュージアムで開催中の「わけあって絶滅しました。展」と
県総合科学博物館で開催中の「もっと知りたい!史上最大のニホンカワウソ展」。
どちらも子どもから大人まで、楽しみながら生き物の大切さを学べる貴重な機会だ。

今では見ることのできない絶滅生物と触れ合える
山﨑真依アナウンサー:
「こちら、あかがねミュージアムでは夏休み期間に合わせて展示・体験・アトラクションが一度に楽しめる超人気イベントが開かれているんです。それがこちら!『わけあって絶滅しました。展』です!」
JR新居浜駅前のあかがねミュージアムで開催中。累計発行部数が96万部を突破した人気の図鑑をイベント化し全国を巡回していて、パネル展示や化石のレプリカなどで、今では見ることのできない絶滅生物と触れ合うことができる。

絶滅したわけがユニーク
山﨑アナウンサー:
「こちらのアースロプレウラは食事がのろすぎて、絶滅しちゃったそうなんです。実寸サイズではこんなに大きいのに、動きがのろすぎて食べてると、他の生物に自分が食べられちゃったんだそうです…かわいそう」
図鑑型のパネルには生き物たちが『絶滅した理由』が書かれていて…
「トゲの維持がきつくて絶滅!」
「殻がまっすぐすぎて絶滅!」
10メートルもある長い殻を一生懸命に引きずっている姿を想像すると…
そのユーモラスな光景に思わず笑ってしまいそう。
絶滅生物への親近感がわいてくる。
子ども:
「頭が悪くてだったり、よくわからない理由で絶滅したのもあって面白かったです」

絶滅生物が巨大ロボットでよみがえる!
お父さんが抱っこして見せようとするが、しがみついて見ようとしない3歳の女の子。
お父さん:
「はじめて見たね、怖かった?」
うんうん、とうなづく小さなお子さんにはちょっと怖いかも。
5億年前、カンブリア紀の海で最大最強の生物として君臨していた、「アノマロカリス」が巨大なロボットになってよみがえった。
獲物をつかむ2本の太い触手や発達した目など当時の様子を忠実に再現している。
妹:
「これ(ロボット)が動くのがすごかった」
姉:
「生きてるときはこうだったんだなって」

絶滅から生き残れ!
子供たちが楽しめる体感型アトラクションも。
参加者はホッキョクグマになりきり、北極海をイメージした空間で海に落ちないよう流氷の上を飛び移る。
子どもたち:
「溶け出したらこれ(新しい氷)に乗る!」
山﨑アナウンサー:
「あ、やばい小さくなってきた!よいしょ」
ゲームを通し、地球温暖化の影響でホッキョクグマが生息する流氷が溶け、どんどん小さくなっていることを学んでいく。会場内はすべて撮影OKなので夏の思い出にするもよし!自由研究の題材にするもよし!
子ども:
「メガロドンの口の歯が、いっぱいあってびっくりした」
子ども:
「この地球にはたくさんの生物がいるけど、その中には進化の方法を間違ったりして、絶滅した生物もたくさんいることがよくわかりました」
絶滅生物が生きていた時代にタイムスリップしたかのように感じられる、このイベント、8月31日まで開かれている。

もっと知りたい!史上最大のニホンカワウソ展
一方、こちらは愛媛県総合科学博物館で開催中の「もっと知りたい!史上最大のニホンカワウソ展」。
会場で出迎えてくれるのは貴重なカワウソのはく製たち、その数なんと43体。
愛媛の県獣にも指定されているニホンカワウソだが、国内でその姿が最後に確認されたのは46年前。
県のレッドデータブックでは絶滅危惧となっていて、国は2012年に絶滅宣言をしている。

ニホンカワウソのことがよくわかる!
会場では、二ホンカワウソについてテーマ別に解説。
はく製を見比べながら、他のほ乳類と違う特長を知ることができるほか、生息数が減った理由を学ぶことができるパネル展示もある。
体験して楽しめるコーナーも。
カワウソが1日に食べるエサの重さを体感したり、実際に触れたりできるコーナーもある。
内木敦也キャスター:
「ここにはカナダカワウソの毛皮があります。実際に触ることができます。おっ、1本1本しっかりしてますね。この毛並み触っていると気持ちがいいです」
子ども:
「フワフワで、生きちゅう感じがする」

推しカワウソを探そう!
会場で行われているのは今人気の推し活。「NKU43総選挙」です。
展示されている43体のはく製の中から、「推しのカワウソ」を選んでもらうイベントだ。
内木敦也キャスター:
「私も推しの一匹を選びたいと思います。こうして見ているとみんな個性的」
あの子もかわいい、この子もかわいい。悩んだ末、選んだのは!?。
内木敦也キャスター:
「決まりました。この子ですね。つぶらな瞳、表情が優しいんですよね。もう推しです!」
推しを決めたら名前とコメントを書いて投票する。
投票した子ども:
「いろんな子がいてどれもかわいいから選べない」
投票は8月31日までで、上位に選ばれたカワウソは、カワウソ展の終了後も期間限定で常設展示されるということだ。

二ホンカワウソのことを思い出して
県総合科学博物館・小林真吾専門学芸員:
「なかなか生きた姿を身近に見ることは難しくなっているんですが、ニホンカワウソが愛媛で重要な動物だったということ、それからたくさんすんでいたこと、そういうことに思いを馳せていただいて、ニホンカワウソのことを思い出してもらえたらなと思います」
特別展は9月23日まで開かれている。
