ロサンゼルスオリンピックで新競技に採用されたスカッシュの競技環境を整えようと日本スカッシュ協会が県に対し、コート整備に関する要望書を提出しました。
要望書を提出したのは日本スカッシュ協会と、大学のサークル活動でスカッシュに取り組む県内の大学生です。
スカッシュとは四方を壁で囲まれたコートでゴムボールを交互に打ち合うイギリス発祥のラケットスポーツです。
競技人口は世界でおよそ2000万人、国内ではおよそ10万人と言われ、2028年のロサンゼルスオリンピックでは新競技に採用されています。
その一方で、さらなる普及に向けた課題は、施設の不足と使用料。県内のスカッシュコートは年々、減少していて、現在は仙台市内の民間のジムなどに設置されている3カ所のみとなっています。
さらに、利用にはジムの月会費・およそ8000円に加え、15分あたり330円の追加料金が必要で、協会などは県に対し、「東北の拠点となる施設・コートを公営で整備してほしい」と求めました。
日本スカッシュ協会 大谷眞会長
「やはりどうしても施設が少なくなることによって、スカッシュの人口が減ってきた。協会としても東北エリアは非常に危惧をしていて、なんとか要望をして良い方向に向かないかなと」
スカッシュサークルに所属 柳町拓真さん
「大学生が中心になっていけば、周りの世代も下の世代もどんどん付いてきてくれるのかなと考えているので、普及も頑張っていきたい」
要望に対し、県は「県の財政状況や民間の状況を考慮した上で検討したい」としています。