アメリカのバンス副大統領は24日、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる和平交渉に進展がみられない場合は、ロシアに対しさらなる圧力をかける考えを示しました。

バンス副大統領はNBCテレビに出演し、停滞するウクライナとの和平交渉を巡り「ロシアのこれまでの行動をみれば停戦を望んでいないことがわかる。彼らは複雑な理由から停戦を望んでいない」と指摘しました。

その上で、「トランプ大統領には戦争を終息させるために圧力をかける多くのカードが残っている。それが私たちが取り組むべきことだ」と語り、和平交渉に進展がみられないと判断した場合は、ロシアに対しさらなる圧力をかける考えを示しました。

その一方、バンス氏は「戦争開始以降、3年半でロシアは初めて大きな譲歩を行った」と語り、交渉は進展しているとの見方も示しました。

具体的には、ウクライナに傀儡(かいらい)政権を樹立することは不可能であると認めたことやウクライナへ他国が安全の保証を提供するのを認めたことなどが「ロシアの譲歩」にあたると説明しました。

今後の交渉については「壁にぶつかった場合は、交渉と圧力を行使するプロセスを継続する。これがこの戦争を終わらせるための外交だ」とも語りました。

フジテレビ
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国際取材部
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