記録的な猛暑で野菜に異変。
高温と水不足の影響で収穫量が減少し、価格が高騰している。
一方で比較的価格が安定しているお得な野菜もあり、家計の味方となりそうだ。
レタス畑の状況は…
北海道江別市のレタス畑。
例年だと収穫に忙しい時期だが…。

「レタスが丸くならない。真ん中から“とう”が立つように出てきてしまって、全く商品にならない」(農業生産法人輝楽里 中川賢三さん)
葉が開いて球にならず、茎が伸びて「とう立ち」してしまったものが目立つ。
レタスは暑さに弱く、一般的に30℃を超える日が続くと生育に影響が出ると言われている。

札幌市では101年ぶりに真夏日の日数を更新し、33日に達した。
札幌市消費生活課が8月14日に発表した調査結果によると、札幌市内の小売店のレタスの価格は前月と比べ34.2%値上がりしている。
「この畑で半分以上、ひどい畑では7~8割が収穫できない。暑さに強い、北海道外で作付けしている品種を栽培しているが高温障害が出ている」(中川さん)

レタスの他にもトマトが赤く色づかなかったり、トウモロコシに害虫が発生し実を食われてしまったりする現象が起きているという。

野菜の直売所では
地元の野菜が集まる直売所を訪ねてみると、虫食い部分を取り除いたトウモロコシが「訳あり品」として売られていた。
さらに…。

「タマネギが小さくSサイズ。全体的に雨が少ないため小粒。例年こんなに小さいジャガイモは見たことがない。大きなものになると値段が上がる。ハクサイはスカスカで、巻きが弱い。例年の半分も重さがない」(のっぽろ野菜直売所 能藤義雄店長)
高温と水不足による収穫量の減少で、野菜の価格にも影響が出ている。

札幌市北区のスーパー「マルコストアー本店」では。
「全般的に葉物野菜が例年と比べ高くなっている。ホウレンソウは192円だったが278円に。コマツナは138円だったが、213円でもギリギリの価格に」(マルコストアー 山川 悟史社長)

価格が安定している野菜も
一方で暑さの影響を受けにくく、比較的価格が安定している野菜もあるという。
いま、お買い得な品は何なのか?
「枝豆は強いので500g429円。ゆでたら冷凍と違いパリパリしておいしいので、おすすめ。北海道産のカボチャは、これからもっと安くなると思う。他の野菜が高ければ、日持ちもするし良いのでは」(山川社長)
食卓には欠かせない野菜。
今後の値動きにも注目だ。
