大学の一室で黙々と実験に打ち込む小学生。科学や数学などが得意な“理系女子“、いわゆる“リケジョ“たちだ。小学生のリケジョ集団が生み出した『海の幸』とは一体?

誕生したのはカラフルな“イクラ”

福岡・太宰府市の九州情報大学で行われた実験教室に参加したのは、夏休み中の小学生、約20人。小学生たちの前の机上にはいくつもの瓶が置かれている。

九州情報大学(福岡・太宰府市)
九州情報大学(福岡・太宰府市)
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瓶にはカラフルな液体が入っている。このカラフルな液体は、ワカメなどの海藻から抽出した成分、アルギン酸ナトリウムに着色料を混ぜたものだ。

瓶にスポイトでカルシウムを含む溶液に垂らすと表面に膜ができ、小さなカラフルな球体が次々と誕生していく。

「アルギン酸で作っています」「カルシウムで膜ができます」「順調です!」と皆、目を輝かせて説明する。

実はこれ、化学の力で生まれた『人工イクラ』なのだ。今回は実験用の着色料を使っているが、食紅を使えば実際に食べることもできるという。

「おいしそうです!すぐ膜ができるからびっくりしたし触ってみたらぷにぷにしてる」と楽しそうに話す小学生。

なかには、繰り返し液体を重ねて“特大イクラ”を作る小学生も現われた。

理系分野にどんどん女性を

この実験教室は、数学や科学などを極める理系女子、いわゆる“リケジョ”を育成しようと企画されたもの。九州情報大学教授の荒平高章さんは「理系分野にどんどん女性を増やしていきたい。工学部とかそういうところでは、まだまだ女性が少ないのが現状なので、興味や関心につながっていけばいいかな」と話す。

小学生たちは自由な発想で思い思いのイクラを作り、理系分野の楽しさに触れていた。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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