9月16日、高校生の就職試験が全国的に解禁となった。その解禁を前にした9月12日、鹿児島市の鹿児島商業高校では就職試験に臨む生徒を激励する出陣式が行われた。この出陣式で力強く音頭を取ったのは、同校初となる女子応援団長だった。

48人が就職試験に挑戦
鹿児島商業高校では2025年度、3年生118人のうち48人の生徒が企業や官公庁の就職試験に臨む。そのうち32人が鹿児島県内での就職を希望している。
学校の体育館で行われた出陣式では、生徒を代表して国際経済科3年の藏ノ下裕輔さんが「これまで指導してくれた先生方、いつも近くで支えてくれた家族に感謝し、鹿商の代表として自信と誇りを持って試験に臨みます」と、力強く決意を表明した。

鹿商初の女子応援団長が力強く先輩たちを鼓舞
「3年生の就職試験者の健闘を祈りー、せ-の!エイエイオー!エイエイオー!」
決意表明に続いては応援団のエール。壇上に学生服姿で駆け上がり音頭をとったのは1年生の鬼塚真紀さん。長く男子校としての歴史を刻み、共学化2年目となる鹿児島商業高校に初めて誕生した女子応援団長だ。鬼塚さんは3年前から助っ人として応援団を務めている野球部の力を借りながら、1年生という若さで応援団長という大役を担っている。
「フレーーーーーーーー!鹿商!フレ、フレ、鹿商!フレ、フレ、鹿商!」
力強いかけ声で就職試験に臨む3年生を鼓舞した鬼塚さん、「全校生徒の前ですごく緊張したけれど、みんなが声を張り上げてくれてとても力になった」と手応えを感じていた。

決意新たに いざ就職試験へ
就職試験に臨む3年生は、後輩からの気迫あふれる激励をどう受け止めていたのだろうか。
話を聞くと「エールをたくさんもらえて、みんなの気持ちに応えられるよう合格したいと思った」「後輩の分も背負って、自分が自信を持って頑張っていきたい」といった声が。ただ一人の専属応援団として頑張る鬼塚さんのエールは、確かに3年生の心に届いていた。

伝統校の歴史に新たな1ページを刻むものとなった鹿商初の女子応援団長の激励。
いよいよスタートした2025年の就職試験、後輩からの熱い激励を受け、48人の3年生は鹿商生の自信と誇りを持って試験に臨む。