現場は秋田・大仙市の山に囲まれた住宅。

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1階の寝室でこの家に住む進藤藤義さん(93)が血を流して倒れているのが発見され、その後死亡が確認されました。

男性(93)死亡 クマ被害の可能性で注意呼びかけ

近隣住民:
つい最近、おりにクマが入ってて、捕まえられたって。

田中良幸リポーター:
山が相当近い場所。敷地を見ますとクマよけのグッズのようなものが落ちてますね。

当初、考えられていたのが、度々出没していたというクマによる被害です。

進藤さんを最初に発見した妻も…。

近隣住民:
妻が上から下りてきて、(警察の)担当と話をしているのは見た。「クマにやられた」って。

警察は、遺体の損傷が激しいことなどからクマに襲われた可能性があるとして、近隣住民らに注意を呼びかけました。

「クマ被害」から一転 殺人容疑で長男逮捕

しかし事態は急転。

進藤さんの遺体の司法解剖を進めたところ、広い範囲で出血が見られ、何者かに刃物で切りつけられたような傷を複数確認。
警察は、クマ被害から殺人事件に切り替え、捜査を開始したのです。

亡くなった進藤さんの知人:
ランや山野草とか鉢植えにして道の駅とかに出したり、(山野草)結構売れてた。進藤藤義さんのコーナーがあって。

自宅の前には大量の鉢植えが並び、これらを道の駅で販売していた進藤さん。
亡くなった進藤さんの親族は…。

亡くなった進藤さんの親族:
学校の先生やってた人だったから高校の先生。間違ったことはやらない人です。
けんかするような暴力振るうような人でもない。ただ、芯は強かったです。

進藤さんは80歳の妻と51歳の長男との3人暮らし。
当時、長男は自宅にいたということですが、警察に対し「不審な物音は全くなかった」などと話していました。

しかし19日夜、大仙署は、同居する無職の長男、進藤藤行容疑者(51)を殺人の疑いで逮捕しました。

近隣住民:
国道に行けば(長男が)自転車で国道をスーパーまでこいでいるのを見ました。(仕事は)してなかったと思う。

仕事をしていなかったという長男。親子関係では、こんなもめごとも…。

近隣住民:
子供とけんかしたのは数回ありましたね。親子げんかでけがをした。
それで救急車を呼んだっていうのは2、3回はあった。警察沙汰になってますんで、そのたびにパトカー来てました。

また、現場からは刃物が数本押収されており、警察は刃物が直接犯行に使われたものか捜査を進めています。

(「サン!シャイン」8月20日放送より)