尾道市教育委員会は市内の小学校で、女子児童が同級生から受けたいじめが「重大事態」だったと発表し、第三者委員会の調査でもいじめと認定したことを明らかにしました。

【尾道市教育委員会・宮本佳宏教育長】
「この度は誠に申し訳ありませんでした」

第三者委員会の報告書によりますと、当時小学4年生だった女子児童は、おととし4月の給食時間中に同じクラスの女子児童に手で口を開けて、給食を食べさせられそうになりました。行為にかかわったのは女子児童3人で、当時、教室に担任教師はいませんでした。

女子児童はその後、学校を欠席するようになり、欠席日数が30日を超えたことから、いじめを原因とした不登校として、市教委と学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断しました。女子児童は適応障害の診断を受け、別の学校に転校しています。

第三者委員会はこの行為のほか、「いじめ」に関係した女子児童1人から悪口などを言われたことも「いじめ」行為と認定しています。

学校や市教委の対応については事実確認や市長への報告までに時間がかかったことなどから「充分なものでなかった」などと指摘しました。

尾道市教委は再発防止策として、2学期が始まるまでに全ての教職員を対象に、いじめ対応に関する研修を行うことにしています。

テレビ新広島
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