長野県阿南町で、3日間、夜を徹して踊る「新野の盆踊り」が8月17日朝、幕を閉じました。

「新野の盆踊り」は三味線や太鼓などを使わず、音頭取りの歌に合わせる素朴な踊りで、14日から毎日夜から翌朝まで踊り明かします。

約500年続く行事で、国の重要無形民俗文化財に、そしてユネスコの無形文化遺産の「風流踊」の一つとしても登録されています。

「新野高原盆踊りの会」の歌に合わせた踊りは、帰省客や観光客も加わり大きな輪が広がりました。

東京から来た人:
「祖先を送る盆踊りとしては、心にじんわりきて、ふさわしい踊り」

明るくなって8月17日の朝は、最後となる「神送りの儀式」です。

地区で、この1年に亡くなった方を供養する「切り子灯篭」の行列が歩き始めると、「少しでも長く踊っていたい」と、踊り手たちが円陣を組んで邪魔をする最終日ならではの光景が繰り広げられました。

「新野の盆踊り」が終わると、阿南町は秋が近づいてきます。

長野放送
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