燃料費や人件費など物価高騰が続くなか、タクシーの運賃をめぐる動きです。
宮崎県内のタクシー運賃の値上げを求め、宮崎市のタクシー会社が8月8日、国土交通省九州運輸局に要請書を提出しました。
運賃の値上げを求めているのは、宮崎市に本社を置くMR交通です。
MR交通は、初乗運賃を610円から700円に、加算運賃を80円から100円に改定するよう求めています。
その背景には、燃料費や人件費の高騰のほか乗務員不足があるといいます。
(MR交通 吉本悟朗社長)
「運転手を確保するのに、それなりの募集経費や研修の経費、学校の費用などがかさむが、まだまだ足りてないという状況が続いている。特に、若い人にタクシーに興味を持ってもらい、運転手を選択してもらえるように『タクシーの運転手も稼げる』という状況を早くつくりたい」
運賃改定の手続きは、11月7日までにMR交通と同様の申請を行うタクシー事業者の合計車両数が、県内の全車両の半数以上となった場合に始まるということです。
運賃が改定されれば、県内では2023年7月以来、約2年ぶりとなります。