18日午後2時ごろ、東京・足立区、葛飾区から千葉・松戸市にかけて発生した積乱雲をお台場のフジテレビ社屋内からタイムラプス撮影した。

カリフラワーのような形状で、タイムラプス撮影すると、まるで生き物のようで、自然現象とは思えない迫力がある。

積乱雲は激しい上昇気流によって発生し、雲を次々に作り出す。

雨を降らせると、その雨雲は衰弱するが、その隣に別の雨雲を新たに作り出す。

この繰り返しが、ゲリラ雷雨積乱雲のメカニズムだ。

1つの積乱雲を1つの細胞(セル)と捉え、いくつも細胞ができるイメージなので、「マルチセル型積乱雲」という。

1つのセルは数10分の命だが、その隣に次々にセルができるため、長時間継続することがある。

この積乱雲の下では、激しい雨、落雷、竜巻、ダウンバースト、突風、ひょうなどがある。

18日も関東各地には雷注意報や一部には竜巻注意情報が出ているので、注意してほしい。

執筆:三井 良浩(フジテレビ気象センター)

三井良浩
三井良浩

気象キャスター、プロデューサーを経て、2024年にフジテレビを定年退職。現在、フジテレビ気象センターでシニアエキスパート勤務。モットーは、災害から国民の生命と財産を守るための情報を届ける。気象予報士。