「高額療養費制度」をめぐり、厚生労働省は長期の治療の負担を軽減する仕組みについて、患者負担の上限は引き上げず、「現行水準を維持するべき」とする報告書案を示しました。
「高額療養費制度」をめぐっては、厚労省が去年、患者負担の上限を引き上げる案をまとめましたが患者団体が反対し、当時の石破総理が見送りを表明しました。
これを受けて厚労省は患者団体も参加する専門委員会を立ち上げ、きょう報告書案を示しました。
報告書案では、1年で4回以上、上限額に達した患者の負担を軽減する「多数回該当」の上限額について、「現行水準を維持するべき」としています。
一方、70歳以上が外来受診した際に負担を軽減する「外来特例」については、上限額引き上げを検討しています。
厚労省は年内に取りまとめる方針です。