太平洋戦争末期に特攻部隊の司令を務めた一人の男性の遺品を集めた企画展が、南国市で開かれています。
特攻専門だった九州の「神雷部隊」で司令を務めた岡村基春大佐。現在の安芸市出身です。
会場には、遺族から提供された写真や勲章など43点の遺品が展示されています。
岡村大佐は戦後、亡き部下たちの慰霊活動を行ったといわれますが、終戦の3年後に自ら命を絶ちました。
特攻という非情な作戦を指揮した人物である一方、子煩悩な一人の父親という顔も持ち合わせます。
(遺品展を企画・福井正洋さん)
「岡村基春さんの移り変わりから、時代の移り変わりとか、激しくなってくる戦禍の模様とか、そんなものに思いを馳せていただいたら」
この企画展は南国市の「前浜防災コミュニティーセンター屋上公民館」で、あす(16日)まで開かれています。(午前10時~午後4時)