高知県立牧野植物園で、国内ではなかなか見ることができないマダガスカル島の熱帯植物、「ザーバオバブ」が花を咲かせています。

牧野植物園は、国内ではほとんど事例のなかったザーバオバブを開花させようと、2010年から温室で栽培しています。

南半球の島、マダガスカル島に自生する熱帯植物で日没後に咲き、翌日の日中にはしぼんで落下する「1日花」です。

2025年6月の日没後にも開花しており、つぼみの先端が徐々に開き、雄しべと雌しべがあらわになる様子が確認されています。

木の寿命は1000年ほどと言われ、30メートルの高さまで成長するそうです。牧野植物園の木はまだ若く、高さは12メートル。

2017年に初めて数輪の開花に成功し、2025年は過去最多となる130輪以上の花を咲かせました。

16日・17日に開かれる夜の植物園で公開され、観賞用タワーに上って間近で見ることができます。

県立牧野植物園・丹羽誠一 栽培技術課企画監:
「夜に特性のある植物たちを間近で観察していただいて、植物の多様性をみなさんに感じていただきたい」

高知さんさんテレビ
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