親族が亡くなって初めて迎えるお盆である「初盆」。

大分県では初盆を迎えた家庭に「籠盛」という豪華な造花で飾られたお供え物を贈る文化があります。

この「籠盛」を大分に広めたは、地元の老舗デパート・トキハでした。

トキハなどによりますと、「籠盛」が今のような形になったのは40年ほど前だといいます。「籠盛」自体は当時からあったものの、中身は日常生活に使いづらいものが多かったそうです。

そこでトキハは、地元の菓子メーカーの菊家と協力し、食料品やお菓子などを詰めて販売を始めたところ、好評となり、現在の「籠盛」として定着したということです。

今ではトキハ以外の様々な店舗も「籠盛」を扱うようになり、販売はインターネットでも行われています。

大分市のトキハ本店で洋菓子売り場を担当している元杭栞里さんは「トキハで生まれた風習が定着したことは、トキハで働くものとして誇らしく思う」と話しています。

テレビ大分
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