終戦の日の8月15日、東京・九段北の靖国神社には、去年の自民党総裁選に立候補し「ポスト石破」候補として名前のあがる小泉進次郎農水相、高市早苗前経済安全保障相、小林鷹之元経済安全保障相の3人も参拝した。
小泉氏は参拝後、無言で靖国神社を後にしたが、その後行われた閣議の後の記者会見で、「この場での閣僚としてのコメントは差し控えたい」とした上で、終戦の日の参拝について「初当選以来、毎年の行動として、ご承知の通りだ。思いは変わらない」と述べた。
さらに、「不戦の誓いと、どの国であっても国家のために命を捧げた方に対する礼を忘れないことは重要なことだと考えている」と述べた。
高市氏は参拝後、記者団に対し、「80年前に敗戦し、本当に多くの方が深い悲しみと虚脱感、戦闘が終わったことへの安堵もあったかと思うが、たくさんの方が国策に殉じられた。尊崇の念を持って哀悼の誠を捧げてきた」と述べた。
また、自民党総裁選が実施される可能性が出ている中での参拝が中国や韓国を刺激するのではないかとの記者の質問に、「本来、それぞれの国のために殉じた方の慰霊は、それぞれの国民が自らの心に従って行うものだ」とし強調し、「それぞれの祖国のために命を捧げられた方に、敬意を持って哀悼の誠を捧げあえる世界になればいい」と述べた。
小林氏は参拝後、「祖父が中国で戦死をしているので、遺族の1人として参拝した」と説明。
その上で、「愛する家族やふるさとに思いを馳せながら、尊い犠牲になった英霊に対し、心から哀悼の誠を捧げてきた。同時に、国を、国民を、平和を守り抜く、そのために全力を尽くしていく覚悟を新たにした」と述べた。