岩手県西和賀町では、8月14日にニ十歳を迎えた若者たちを祝う「二十歳のつどい」が開かれました。
進学や就職で町の外で暮らす若者たちが、ふるさとで新たな人生のステージに踏み出しました。
西和賀町で14日に開かれた「二十歳のつどい」。豪雪地帯のため、例年、出席者が集まりやすい夏に行われています。
式には、2024年度に二十歳を迎えた町出身の男女28人が出席し、一人一人の名前が読み上げられました。
そして、内記和彦町長が式辞で若者たちへ自身の思いを語りました。
西和賀町 内記和彦町長
「西和賀町で生まれ育った西和賀人として、ふるさととのつながりを持ち続けるとともに、より一層町に関心を寄せていただきたい」
これに対し、現在も町内に住む町役場の職員・丹波もかさんが誓いの言葉を述べました。
出席者代表 丹波もかさん
「これから先、責任を持つことはもちろん、1人で抱え込まず、時には周囲の方々に頼り協力してもらいながら、さらに成長していけるよう研さんを重ねていきたい」
出席者の1人、現在は東京でエステティシャンをしている竹澤乃風さんは、地元でバドミントンに打ち込んできました。思い出の残る西和賀町で大人としての一歩を踏み出すことにしました。
東京のエステ勤務 竹澤乃風さん
「ほぼ毎日休みなくバドミントンを続けていて、西和賀を走り回っていたので『ああ走ったな』と思い出した。自由気ままに誰にも左右されずに、自分がやりたいことをやりたい」
県農業公社の職員・加藤睦規さんは、地元の高校でともに野球をした仲間と大人としての喜びを分かち合うため勤務先の花巻市から帰省しました。
県農業公社職員 加藤睦規さん
「野球を一緒にした仲間と会えたのが、とてもうれしかった。結婚して楽しく生活していくのが自分の理想なので、そこに向けて仕事も頑張っていけたらと思う」
8月、県内では八幡平市や田野畑村など6市町村で二十歳のつどいが行われ、合わせて517人が対象となっています。