田久保眞紀市長の学歴詐称問題で混乱が続く伊東市。市長は8月13日、百条委員会で証人尋問に応じたものの解明にはつながらず、むしろ疑念は深まっています。
8月13日の証人尋問で突如としてある話題に言及した田久保眞紀 市長。
伊東市・田久保眞紀 市長:
チラ見せといった事実はなく、私としてはこうやって手で提示し、約19.2秒ほど見てもらったと記憶している
議長と副議長に見せた疑惑の“卒業証書”について、チラ見せではないと強調しました。
伊東市・田久保眞紀 市長:
会話は録音の記録を持っていて、ストップウォッチで計った。持っている記録上では19.2秒提示して、「もっときちんと見せてほしい」といった発言はなく、最終的には「いいじゃん」ということで私としては肯定してもらったと受け取れる発言があった。私としては見せて19.2秒ちゃんと提示したと認識している
田久保市長が何度も繰り返すほどのこだわりを見せた19.2秒。
まるで正副議長が当時納得していたと言わんばかりの主張に、その場にいた青木敬博 副議長は。
伊東市議会・青木敬博 副議長:
本物の卒業証書を見ていないのでこんなものかなと2人とも思っていた。そのあとに本物を見る機会があり、本物を見たら今度は全然違うという話に2人でなった
実は田久保市長と同じようにこの日のやり取りを録音していたという青木副議長。
伊東市議会・青木敬博 副議長:
彼女(田久保市長)の時はちょっと危ない感じがするので一応録っておいたが、今こうやって役に立っている。やっぱり彼女は戦略としてこちら(正副議長を)を悪者にしたいんだなというのがあるので自衛の策として
手元にある音声データによれば19.2秒も見せられていないと反論します。
伊東市議会・青木敬博 副議長:
最初に開かれて1秒くらいで次が3秒。全体を足しても10秒くらいではないか
田久保市長がしっかり見せたと訴える疑惑の“卒業証書”。
しかし、その“原本”はいまも代理人弁護士の事務所にある金庫に眠ったままとなっていて、疑念は深まるばかりです。