熱戦が続く夏の甲子園。新潟県代表の中越は8月13日、初戦で東東京代表の関東第一と対戦しました。強豪相手に先制した中越でしたが、逆転を許し、31年ぶりの初戦突破はなりませんでした。
13日朝、引き締まった表情で球場に姿を見せたのは7年ぶり12回目の夏の甲子園に挑む中越ナイン。
【記者リポート】
「アルプススタンドには1300人を超える応援団が集まりました。勝利に向け熱気が高まっています」
31年ぶりの甲子園での勝利を目指すチームをアルプス、そして地元のパブリックビューイング会場で応援団が後押しします。
【応援に訪れた人】
「いつもの粘り強い試合展開を期待している。頑張ってほしい」
【応援に訪れた人】
「選手の皆さん、緊張していると思うが、普段通りの力を発揮してくれれば」
初戦の相手は、去年夏の準優勝校・関東第一。
試合は初回から動きます。先攻の中越は1番・堤がツーベースヒットでチャンスをつくります。その後、3塁に進み、4番キャプテン・窪田の初球。相手のワイルドピッチで中越が先制します。
一方、中越の先発マウンドはエースの雨木。
立ち上がり、ピンチを招きながら粘りの投球を見せますが、4回2アウト3塁の場面。こちらもワイルドピッチで同点に追いつかれてしまいます。
続く5回、中越は1番・堤がこの日3本目のヒットで出塁。その後、チャンスを広げますが、ここは窪田が三振に倒れ得点は奪えません。
すると、そのウラ、雨木は2つのフォアボールを与え得点圏にランナーを背負い、サード強襲のタイムリーヒットで勝ち越しを許してしまいます。
その後、7回・8回にも失点し、6-1で迎えた最終回。中越はランナーを出しますが、最後はダブルプレーで試合終了。初戦の壁を破ることはできませんでした。
【応援に訪れた人】
「最後まで諦めず戦っていたところがすごくかっこよかった。精一杯プレーをして、長岡市民全員で応援していたので、胸を張って帰ってきてもらいたい」
31年ぶりの悲願に一歩及ばなかった選手たち。思いは後輩へと引き継がれます。
【中越 窪田優智 主将】
「自分の力以上のものを出したり、自分の力を落とされたりという雰囲気で、すべてが変わってしまう場所だった。2年生には甲子園で勝つことをイメージして、もっと練習してもらいたいと思う」