学歴詐称問題で揺れている静岡・伊東市の田久保眞紀市長。
13日、市議会の百条委員会に初めて出頭しました。

杉本一彦市議:
あなたの見せてきた卒業証書であるものは一体何だったのかを教えてください。

田久保市長:
何だったのかというご質問だと思うんですが、卒業証書とされているものであったというふうに思っています。

しかし、やり取りは平行線をたどりました。

杉本一彦市議:
(除籍を確認した6月28日まで)東洋大学法学部を卒業と認識してた。

田久保市長:
私が除籍である事実を知りました。つまり卒業できていない事実を知ったのは6月28日、大学に訪れたとき。

杉本一彦市議:
私が聞いているのは、卒業であるとあなたが思っていたかを聞いている。イエスかノーでお答えください。

田久保市長:
繰り返しの答弁で大変恐縮でございますが、私が除籍である、卒業していない事実を知ったのは6月28日です。

そして、卒業証書とされるものを議長に見せた際の状況については…。

田久保市長:
報道であるようなチラ見せといった事実はありません。私の方としては、こうやって提示をしまして、約19.2秒見ていただいたと記憶しております。

しかし、当時その場に同席していたという青木副議長は7月、フジテレビの取材に「(Q.どういうふうに見せてもらった?)『卒業アルバムと卒業証書です』と出してパッと開いて、テーブルをはさんでいるから前に身を乗り出したら、(田久保市長は)パッと閉じて下げて、『いやいやいや』と議長が言ったら『はいはいはい』と(見せ)パッと閉じて。(Q.開いた時間は?)1秒くらいじゃないですかね」と説明していました。

百条委員会終了後、取材に応じた田久保市長は“チラ見せ”ではなく“19.2秒ほど見せた”とする根拠について、「(Q.19.2秒はストップウォッチで計っていた?)それは議長の方に当初の時点からちゃんと申し上げておりますが、会話の方は録音の記録を持ってます。それでストップウォッチで計りました。(Q.“きちんと見せていた”という認識?)私の方の持っている記録では19.2秒(“卒業証書”を)提示した。それから『もっときちんと見せてください』『チラ見せでパタパタと閉じて、そういうことはやめてください』といった会話の記録はございません。19.2秒提示した後に議長から『いいじゃん』とコメントを頂いてます。事実関係としては以上になります。(Q.19.2秒のスタートはどこ?)スタートは私が提示をした所をスタートとさせていただきました」と説明しました。

さらに卒業証書とされるものの公開について、田久保市長は「百条委員会にお示ししている書類は非公開ではありませんので、今日の委員の皆さん、議員の皆さんもしっかりご覧になっていると思いますし、もちろん市民の方でも、見たい方は見られるようになってるはずです。私の方でも公開しております。そちらの方で判断していただきたい。以上でございます。(Q.逃げてはないですよね)はい失礼いたします」と話し、記者から「まだご質問ある方いらっしゃると思います!」と呼びかけられる中、無言で去って行きました。

一方、同じく取材に応じた中島議長は「東洋大学からの書類が届きまして、結果としてですね、除籍であったということも含めて、卒業証書が偽造されたものだったとはっきりと裏付けされたと思います」と話しました。

百条委員会は今回の内容も踏まえ、次の会合までに結論を取りまとめる方針です。

テレビ静岡
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