今治のチームが世界と戦う!小学生サッカー・大西キッカーズの挑戦
愛媛県今治市の小学生サッカーチームその名も「大西キッカーズ」。
全国優勝の経験もある地方のチームが、夢の舞台で初めて海外の強豪クラブに挑戦する!
強豪に立ち向かう小学生は今、何を思うのか?代表するふたりの選手、そしてコーチに聞いた。

世界への切符を手にした地方のチーム
今治市の小学生らが集まるサッカークラブ大西キッカーズ。
これまで全国優勝も経験している地方のサッカーチームが8月、ある大舞台に初めて挑戦する。
「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ」
日本の子供や指導者に世界のサッカーを体験してもらおうと、実行委員会、千葉県サッカー協会が2013年から開催し、スペインの名門FCバルセロナの小学生チームや、日本からはJリーグのジュニアチームなど国内外の強豪が競い合う。
大西キッカーズは街クラブ枠として今年5月の地方予選を制し、愛媛のチームで初の出場を手にした。

やっとこの戦いが終わったなという気持ち
越智心太郎選手:
「ワーチャレ本選が決まったときは、喜ぶ気持ちもとても大きかったんですけど、まず第一はやっとこの戦いが終わったなという気持ちでした」
そう語るのはキャプテンの6年生・越智心太郎選手。
高い身体能力とドリブルが武器で、ゴール前に飛び込む泥臭さも持つチームのエースストライカーだ。
田口怜央コーチ:
「スピードがありますね。ギアが1段2段上がると言いますか、取られそうなところでももう1段あがったり、相手に奪われても奪い返すというところもですかね」

プレーだけでなく精神面でもチームを支える
彼はプレーだけでなく、精神面でもチームを支える。
越智心太郎選手:
「準備・片付けを誰よりも早くしたり、チームが負けているときにも、味方が凹んでいるときでも、自分だけはめげずに『まだいけるよ』とかそういう声掛けをして引っ張っていったり」
一方で守備の要は越智崇太選手。積極的な守備と、正確なロングボールが魅力のセンターバックで、予選の決勝では2ゴールをあげるなど攻撃力も兼ね備える。
越智崇太選手:
「相手と、自分が絶対に勝つっていう気持ちとか、絶対に前に抜かせないという気持ちで頑張っています」

攻守のキーマンでもある二人の越智選手
攻守のキーマンでもある二人の越智選手。同級生の二人は年長の時に大西キッカーズに入り、ともに日本代表を夢にボールを追いかけてきた。
越智心太郎選手:
「今もライバルやし、でも試合になったらライバルというよりポジションも違うので、誰よりも頼れる唯一のディフェンスだと思っています」
越智崇太選手:
「心太郎くんはとても足が速くて得点をいつも決めてくれて、チームにとても貢献している選手なので、僕もそのような選手になって、チームに貢献できる選手になることを目標にしています」
互いを認めながら、切磋琢磨しあった戦友であり仲間でもあり。初めての世界の舞台で選手一丸となって躍動を誓う。

ワールドチャレンジは4日間
ワールドチャレンジは8月19日から4日間千葉県で開催。
大西キッカーズは予選リーグで、優勝最多5回のFCバルセロナやジェフユナイテッド市原・千葉などと対戦することが決まった。
予選突破を目標に、今治の街クラブが世界のチームにに挑む。
