人体への有害性が指摘される有機フッ素化合物・PFASの汚染源の特定に向け、宜野湾市の市民団体が米軍基地内への立ち入り調査の実現を求め12日、沖縄県に要請しました。

普天間基地周辺の湧き水などから高い濃度で検出されているPFASを巡っては2月、県の専門家会議が「汚染源が普天間基地である蓋然性が高い」と結論付けています。

12日に県庁を訪れた宜野湾ちゅら水会のメンバーは、早急に基地内の立ち入り調査を実現するよう要請しました。

宜野湾ちゅら水会 町田直美さん:
こういうふうにしたのは一体誰なんですかと、市民や行政が責任を追及していかないと。市民の精神的な支柱の文化、健康が脅かされている。そのことに対して調査をしてほしい。まだ調査さえもされていない

県の担当者は汚染源の特定は重要としながらも、「米軍との信頼関係を保ちながら慎重に情報交換の在り方を検討したい」と述べるに留めました。

7月に開かれたトークキャラバンで玉城知事は、「立ち入り調査はフォーラムの場でも要求として申し入れることができる」との考えを示しています。

宜野湾ちゅら水会は、県と宜野湾市が協力し連名で米軍側に立ち入り調査を申請するよう求めています。

沖縄テレビ
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